みなさま おはこんにちは
今回は小説のご紹介です
『慟哭の家』今回の小説は100円で売られています 某古本書店でジャケ買いをしました
中々興味深い話でしたので購入しましたが、考えさせられる話でした
文庫本には後ろに内容の紹介があると思うのですが
ある一家の無理心中事件
被疑者は一家の主人、被害者は妻とその子供
寝ている隙に首元をナイフで刺殺、主人は自殺未遂で一家心中にならず逮捕となる事件でした
この息子さんにはダウン症を持つ子供でした
果たして、障害者を持つ親の苦しみからの一家心中なのか?っていう紹介で
中々興味深いと思い読み始めました
自分の親戚など私の知る限りではいないので障害を持つ人の気持ちなど到底分かることができません
子供の頃に同級生か下級生には何人かいた記憶はありましたが
特に一緒に遊んだり交流を持ったりはしなかったので記憶は曖昧ですが
親(母)は毎日一緒にいた記憶はありました。やはり心配もあるでしょうし家庭での暗黙のルールなものもあると思います
この小説でも母親が子離れできないで何十年も一緒にいて疲れ果ててしまう事があると なのでいかに周りの協力(障害者のための施設、友の会など)を得て人と相談をして子供との一体化を防ぐことの必要性を知りました
一体化とは小説の中での表現ですが母親と子供が常に一緒にいることを指しています
この夫婦も特異な環境で育った2人でして
主人は幼い頃に母を亡くし継母に苛められ、愛を受けずに大人になってしまった
その時初めて愛を教えてくれたのが奥さんだった
自分は幸せな家族を作ろうと心に決めたのですが、息子さんにはダウン症の疑いがある余命も2年ほどでしょうと医者に言われます。それでも幸せな家庭を作るのだと、、、
自分は仕事をしお金を稼ぐ、妻は家庭をと分担して それで幸せな家庭を作るのだと
そんな幸せの家庭を作るはずだった家族に何があったのか
気になる方は小説をみてください笑
ここから先はネタバレが含む自身の感想です
今回の話を自分で置き換えて考えてみましたが
息子が障害者で生活苦で無理心中って安易な小説ならつまらないとは思いましたが
色々な方面からの考え方 社会の仕組み サポート体制など色々と勉強にはなりました
そしてそれをうまく使う事ができなかった家族が今回の小説の主人公たちであり残念な結果になってはいるとは思います
短命と思われた息子は20数年まで生きながらえ、頭は成長が遅いので子供のまま 体は大人 自分たちでも抑えが効かなくなるくらい ワガママに教育したツケが周り家庭内DVへ そのことさえも誰にも相談できない奥さんは頭もおかしくなってしまいますよね しかも旦那も自分は仕事でお金を稼ぐ事が分担作業だと思い込み息子の教育にはノータッチ そもそも自身も家庭内dvを受けていたので愛することも教育も何もできない友達もいないと そりゃ自滅する家庭でしょうよ
胸糞悪くはなりましたが良いお話でした ありがとうございました
この江上さんの小説は 家電の神様 失格社員 リベンジホテルも読みましたが何れも面白かった記憶があります
オススメの小説がありましたら 教えてくださいねーーー
ほんじつはここまで